大雪山と言う山はない。次の六つの山の総称で、旭岳(2290m)、北鎮岳(2244m)、
白雲岳(2230m)、愛別岳(2112m)、赤岳(2078m)、黒岳(1984m)を指すとのこと。
北海道の中央部に位置して、早い時期から遅くまで雪に覆われる。今年は9月に初
冠雪を聞いた。層雲峡からは黒岳が近く、五合目までケーブルカーで行ける。私はツ
アーのオプションで朝食前にケーブルに乗って上がった。午前5時50分集合。朝早い
のには苦労しない。約一時間の行程だった。
ご来光を見ながらのケーブルカーで登って行く。層雲峡の谷間から
広い展望の世界へ抜けて行く感じがした。
ごめんなさい出たがり屋で。黒岳五合目のケーブルカー終点で、黒岳(別名「烏帽子岳」)を背に、
良い一眼レフを持っていた男性にシャッターを切って貰った。上手い構図で撮ってくれたので、自
分でも嬉しかった。カメラを差し出して撮ってもらう時は、私はなるべく良さそうなカメラを持っている
人を探して頼むことにしている。そのような人は、構図から、場合によっては望遠の調節までしてく
れてシャッターを切ってくれます。ところが、バカチョンカメラを持ったオバさんなんかに頼んだ日には、
構図は滅茶苦茶で、私が画面の隅のほうに写っていることがあった。しかも、ピントが合っていない
のです。デジカメはシャッターが通常のカメラとは違い、遅いので、シャッターを押して直ぐにカメラを
動かすと、あらぬ方向にずれて写るのです。なかなか他の人には頼みにくいカメラでもあります。
ケーブルカーの終点から500メーター位登って、リフトが続く。リフト乗り場の方角に向かう
途中でガスが這い上がって来た。やっぱり、高いところですね。直ぐに天候が変わる。
リフト乗り場までは誰も来なく。私ともう一人だけだった。リフト乗り場の通路は板場だが、
氷が張っていた。板場の下に雪が残っていた。もう直に冬仕舞いになることを告げています。
大雪山黒岳五合目の木彫り。昨夜の雨は、上では雪だったのですね。
白く霧氷のように凍てついてる。ここには私しか来なかった。
写真撮影に一番良かったポイントはケーブルカー終点(右の小さい写真の建物)の屋上でした。
左の写真は、その屋上から撮ったもの。但し、この場所は崖の上にあって層雲峡の谷が遥か
下に見え、足もすくむような位置であります。高所恐怖症の私には、落ち着かない場所でした。
下を望めば、遥か下に層雲峡が見えます。ケーブルワイヤーが真っ直ぐに降りています。
このケーブルカー終点の屋上は凍り着いていて、滑りやすいのです。怖いこと、怖いこと、
あぁ〜、いやだいやだ!!
旭川方面の展望。怖くて、手ブレしてます。早く、降りよっと!!
東方向に雲を抜いて、武利岳(1876m)が見えます。雲との組み合わせの
山が美しく見えますね。空が晴れて、良い色が出だした。
(「然別湖」へ続く)