北海道(4)然別湖2001年10月15日

層雲峡を出て、間もなく大雪湖と言うダムに出る。ここから大雪山の東側に
広がる原野を十勝平野まで原野と湖を見ながら100km走る。

大雪山東山麓の大雪湖。人口湖でダムである。深い峡谷に作られたもので、
自然湖とは違った回りといささか違和感が拭えない。やはり、自然には自然
のままが一番美しいと思う。

大雪山の東山麓を走る国道273号線。前方に雪を頂くトムラウシ山(2141m)を見る。
今日はバスの中の席替えがあり、一番先頭の良い位置に座れたので良い写真も撮れそう。

大雪山連峰。根雪が積もっている。バスが走っているので、
シャッターチャンスがなかなか無く、手ブレもしている。
ここへは自分で運転して来たいところですね。

唐松林が黄色く帯をなしている。

常緑樹と唐松が入りこんでコントラストが美しい。

三国峠とは旭川、十勝、北見の三支庁が見える峠。支庁と言う表現は現在はあまり
使われてはいない様子です。北海道は都府県の単位から言えば大きい面積だし、
支庁で区切ると県なんかより小さいもので、本州の我々からすると、ぴんと来ない
行政区分ですね。道路も、都道とか県道とかではなく、道道1088号線と書いてあった。
それにしても、道路番号が1088とは大きい番号ですね。さすがはデッカイドウの北海道です。

三国峠から南の方角の展望。画面右よりの高い山は西クマネシリ山(1635m)。
この眼下一体は国立公園で全部原生林で人間の手が入ってない自然である。


熊や鹿が道路に飛び出し車にぶつかることが多いらしい。熊にぶつかると乗用車クラスは
大破して、廃車になってしまうそうで、北海道では車は絶対物損保険を掛けるそうです。
道路標識で黄色い菱形注意喚起板に熊や鹿を書いたものが見られた。

最近になってこの国道273号線が舗装され、拡張され、曲折改修されたそうです。
今までは運転手泣かせの道路だったようです。転落し放置した廃車が多く見られたとのこと。

ツアーガイド(添乗員)さんの仕事は、いろいろありますね。次の昼食の手配、その集金、
記念写真の注文取り、その集金、バス座席の日毎の公平な配置、休憩時間、食事時間
の管理、トイレ場所の予定とそこまでの時間連絡、乗車客の人数確認、バスガイドと運転
手との駐車場配車時間の調整、ホテルの部屋割り等などなかなか大変です。資料を横目で
見て確認しながら、説明をしている様子です。バスガイドさんではないから、バスの揺れには
慣れてなく、足を突っ張りながらの説明をしていた。ご苦労様です。

やはり、高度が下がると黄色い広葉樹が出てくる。

糠平湖の近くでは美しい白樺の林を通って幌鹿峠へ上がって行く。(道道85号線)

林の間から糠平湖が覗える。水が綺麗なところ。(糠平ダムの湖)
~「森と泉に囲まれて、静かに眠るブルーブルー、ブルーシャトー」の唄の元になったとか。

然別湖は自然湖でやはり回りとの調和がゆったりとしたものを与えている。
ここも水が綺麗な湖です。

この然別湖の湖畔の道路は道道85号線鹿追糠平線で狭い。小型乗用車どうしでも場所を
選んで徐行してやっと通れる程しか道幅が無い。そこへ前方から大型バスが来たものです
から大変でした。すれ違い出来る場所と言ってもなかなか無く、300m程こちらの大型
バスが後退し、我々にはすれ違い出来そうもない場所で前進後退を繰り返しながら、無理
やりすれ違いました。こちらのバスのバックミラーが相手の車にあたり曲がりました。
そんなことをしている内に次から次へと車が貯まる一方です。たかが2km程を通過するのに
1時間近くかかった。この難所を通り終えた時には、誰からとも言わず、運転手に対して
拍手が沸いた。

静かな湖畔に温かい日差しが注いでいた。穏やかに水の澄んだ湖だった。


唇の形をした然別湖畔の山、展望山(1174m)

湖畔の休息所。ホテル、みやげ物屋が三、四軒あったが、観光客は少なかった。
静かな環境の良い場所でした。こんな場所でゆっくりしたいね。

湖畔の木々も紅葉。岸辺がコンクリートでなく、優しい感じがとても良かった。

仲の良い壮年の夫婦。手を引いて渡っていた。
それにしても、ハイヒールでかなりきわどい場所を渡りました。
危険な道行ですぞ!

「神秘の然別湖」の開発の父・林 豊洲を讃う碑
中曽根さんが通産大臣だった頃の書。もう少し字が上手いと良いのにね。

楓。青空に似合う色。


(北海道(5)「十勝平野」へ続く)




  

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