日和佐・薬王寺(徳島県海部郡日和佐町)
(2003年4月27日28日撮影)


司馬遼太郎著「空海の風景」を読んで、一度は行きたい場所だった。
空海(弘法大師)が青年期に密教を編み出すもととなる修行の場所である。
当時の都である奈良の大学に進みながら、一介の役人になるのを止め
頭髪は蓬(よもぎ)のように乱れ、乞食のなりをして、ござを抱え背中に椅子を
背負って、突如としての旅に出るのである。そして、その行き先が、この日和佐
から牟岐、海南、海部、宍喰から室戸にかける人の近寄りがたい過酷な
自然の中だった。そんな土地柄の説明と、空海の精神の世界を司馬遼太郎は
上手く表現している。日和佐は徳島から遥かに遠く、こじんまりとした入江の漁村。
村の北の山塊に位置する第二十三番札所の薬王寺からの眺めは、とても心の
和む、どこか懐かしい風景である。



四国八十八ヵ所巡りの第二十三番札所・医王山薬王寺山門


























そう言えば、私は前厄であった











夕方6時を回っていた。梵鐘がなる。






多宝塔





薬王寺からの日和佐町の眺め。





日和佐の浜には海がめが産卵に来るところとして有名でもある。





日和佐城公園から薬王寺を望む




    

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