（山梨県韮崎市、北杜市長坂町、長野県上伊那郡高遠町、駒ヶ根市）
甲州釜無川沿いと信州伊那谷の有名な桜をいくつか訪ねた。
御殿場から山中湖へ出ると、珍しく霧に出会った。山中湖と忍野付近にだけ架かるもので
少し高いところへ登ると全くの青空。桜の里へと急ぐ途中ではあったが、珍しい気象条件に
出会うのも中々ないことなので、山中湖北岸にあるホテル・マウント富士敷地へ登った。
王仁塚（わにつか）の桜
（山梨県韮崎市）
昨年も訪れたが、花の咲き具合は今年の方が時期に合ってた。
しかし、狙いの背景の雪を抱いた八ヶ岳連峰が霞んでいて写らない。
ここはやはり早朝でないと駄目ですね。道草がいけなかったかな。
根元に咲く野生大根の花が目にとまる。
清春芸術村と甲斐駒ヶ岳
（山梨県北杜市長坂町）
清春芸術村なる美術館があり、そこに植わっている桜と南アルプスの組み合わせ
が良い。カーナビがあるからこそ来れるような場所だった。でも山が綺麗に写る。
美術館
高遠城址公園
（長野県上伊那郡高遠町）
日本三大桜の名所のひとつ
いつも城内に入って撮るが、今年は遠景からの望遠で眺望的な全体を撮りたかった。
雑誌で見かける写真の撮られたポイントを探すのに実は苦労した。城址公園の南西側
から撮られている。車で三峰川の西岸を走るが高度が低い。しかるべき細い道路を見つけ、
そこを登るが、どうしても城址公園を望める場所が無い。仕方なく、徒歩でカメラ２台と
三脚と交換レンズをぶら下げながら林の中を歩く。しかし、人の歩いた様子がないし、
かなり歩いても一向に眺望の開ける場所が無い。車のところへ戻り一息付いていたら、
多摩ナンバーの車が後ろへ付けて止まった。40代の男性が一人降りてきた。
「写真撮影ですか？」と尋ねてきた。聞けばサンケイ新聞の記者さん、彼も城址公園の
高い位置からの写真を撮りに来たとのこと。仲間が見つかりました。彼は昨日から
来ていて目的の場所を探していた。今いる高度位置での場所探しをしたが、見つ
からなかったとの話。私はこの山の頂上付近まで自動車で登ったが、それらしき場所が
見当たらなかったので今度はその中間の位置を探そうと決まり、車で登り、林を徒歩で歩き
探した。しかし、見つからない。もうかなり時間も要したし、運動不足の身には疲れも来た。
結果的には探したもう少し下の道路際に「白山観音上り口」と書かれた小さな看板があり、
そこから獣道のような細いところを500ｍほど歩んでゆくと、観音さまを祭ってある少し開けた
場所の出た。雑誌で見つけた写真が撮られた場所であった。思わず、一緒に探してくれた
記者さんと握手をしました。そこからの眺めがこの写真です。カメラマンがぎっしり並ぶ
城内とは違った我々の秘密の場所のように思えて来た。彼は、明朝が咲き揃う頃だと
言い、撮影をしないまま山を降りた。締め切りは明日だから、明日撮るとのことだった。
駒ヶ根市中沢
山間に名も無い枝垂れ桜が見事に咲いている。写っている雪を抱いた山は南アルプス。
しかし、本当は反対側から撮ると中央アルプスがもっと大きく背景になるんですが、
あいにく霞んで絵になりません。ここらで一日泊まって朝撮れば良いんですが、そうした
余裕はありませんでした。
この桜も反対側から中央アルプスを背景に入れたかった。
霞みながら撮るとこうなります。（残念）
近くの蔵澤寺境内の桜
この辺りは名も無い桜ですが、アルプスと似合う桜が多い。
