鳥海山(山形県・秋田県)(2部作の第1部)
(2002年4月28日(日)撮影)

秋田県と山形県の境に孤高にそびえる山。芭蕉の奥の細道に
「松島は笑ふが如く、象潟はうらむがごとし」とある。鳥海山の
西に象潟はある。県境を南に超えて遊佐町がある。



山形自動車道は険しい月山で一旦途切れ、日本海側に出てから北上し
酒田みなとインターまで続いている。しかし、通る車は殆どなく側路帯に
止まって5分ほど鳥海山を撮っていたが、反対側車線にも一台も通らなかった。





ご覧のように長い直線、一台も車はない。それでも道路は伸びる。

5分程した時、反対車線の目の前で60歳代の夫婦が速度違反(70km/h制限)
で覆面車に捕まった。一般国道でも60km/hまでOKなのに、なぜトリッキー
な規制を行うのか。何の為に作った高速道路なのか。ばかばかしい警察に
憤りを覚えた。暇なら暴走族を捕まえに関東へ来て欲しい。




鳥海山が夕日に映える。
羽越本線の特急「いなほ16号」(時刻表から考えてみた)が上りで右方向へ走る。
山形県飽海(あくみ)郡遊佐(ゆざ)町にて、川は吹浦(ふくら)川






日本海に夕日が沈む。この日は夕暮れとなり、ここらで泊まることにした。

遊佐町吹浦(ふくら)と言う場所で、海岸の羽越本線の鉄道と旧国道7号線とに挟まる
ところに昔風な宿屋があり、ここに泊まった。宿はおばあさん二人と50代の女将
がいて、他に客はなかった。部屋は日本海に面していて、落ちる夕日が綺麗だった。
沖には島が見えた。佐渡?かと一瞬思ったが、飛島と言う。そうだ、ここは山形県北端だ。





宿賃は安いと思ったが、部屋は汚いし、古くて硝子サッシ戸もきちんと締まらない。
布団は丈が足りなくて、足が出る。不満もあったが、朝起きて洗面所の先に綺麗な
紫の花が咲いている。やりきれない気分がどこかへ飛ぶ。近くを散歩した。





湯の田温泉と言うらしい。「のとや旅館」は江戸時代に能登(石川県)から来て
旅館をはじめたらしい。左が羽越本線。列車が殆ど走らないので静かなものだ。





鳥海山へ登る道路・鳥海ブルーラインの上り口に「十六羅漢岩」と言うところがあり、
ちょっと寄ってみた。句碑があった。よく知らない人の詩

冬来れば 母川回帰の本能に
目覚めて愛し 鮭のぼ里久留







十六羅漢岩

江戸時代の終わりに、海岸の岩に十六体の羅漢さんを彫ったとか。




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