恐山(青森県むつ市の飛地)
(2002年4月30日(火)撮影)

最果ての深山に広がる、日本三大霊場「恐山」。
恐山は、下北半島の中央に聳える霊峰である。この地は、
宇曽利湖と白砂の大地を中心に、地勢あたかも蓮華八葉の
形状をなしている八つの峰々に囲まれている。一千年の永き
に亘り、「人が死ねばお山(恐山)に行く」という素朴な庶民
心情の祈りの場所である。



宇曽利湖と恐山菩提寺の遠景

むつ市街より10kmほど北西に登り湯坂峠を下ると、宇曽利湖が広がる。
周りの山々は雨にけむり、流れる雲が霊場である雰囲気を強める。
自動車を降り、岸辺に寄る、硫黄の匂いが立ち込める。流れ込む小川が
硫黄で黄色くなっている。近くの一軒ある民宿兼みやげもの屋は表を
閉ざしているが、看板に「温泉の華」と書かれている。




確か、凄い酸性の強い湖水だと思い、今webで検索すると、
「水素イオン濃度 pH 3.2〜3.6で、強酸性だが、ウグイが生息し、
魚類の生息する酸性湖として世界的に知られてる」とある。
これじゃ、鉄などは見ている間に溶けてしまう。恐ろしき湖だ。





曹洞宗恐山菩提寺





山門
おぉ、ここにも桜が咲いている。山桜かな。満開。





この燈篭は大谷石で出来ているんでしょう。酸性の雰囲気で
ぼろぼろ崩壊している。石工(いしく)さんも化学に強くないといかんね。
みんな、哀れんで、賽銭がまで積まれてる。後ろに見える石は万全。





本尊安置地蔵殿

ここへは
今は亡き肉親の菩提をとむらうため
故人の霊としみじみと語り合いたいため
自分の信仰心をより一層深めたいため
人が参って来る

合掌したら、ふと逝った父と次兄の面影が脳裏に浮かんだ





伽羅?山





地獄巡り
あちこちから硫黄を含む蒸気が吹き出ている。





「賽(さい)の河原」方面





六大地蔵




(尻屋崎へ)  (奥入瀬へ)

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