土佐点描(室戸市・金剛頂寺、高知市・桂浜、吾川郡春野町雪蹊寺)
(2003年4月28日撮影)





金剛頂寺厄坂
室戸岬から北北西に5kmほど進み、海岸から更に4kmほど山に入り
山の中腹に金剛頂寺がある。山道はかなりうねり、細い道が続く。
何人かの歩き遍路さんに逢った。この坂を歩くのはかなりの疲れを呼ぶはずだ。




第二十六番札所 金剛頂寺

心洗の水を頂く。
心洗での洗い方は、先ず右手に柄杓を持ち左手を濯ぐ、次に持ち替え右手を濯ぐ、
右手に持った柄杓から左手の平に水を受け、口に水を含む、そして口外へ出す。
最後に左手に持ち替えて、右手を濯ぐ。これが正しい心洗の仕方とどこかに書かれていた。
私は、喉が渇いていたので、心洗の後、水を頂いた。階段を登った疲れが一気に融けた。






坂本龍馬像(桂浜)
東の方角を見ている。
「お主、よぉ来たの!」





「もう一回、撮って!」





「すみませ〜ん。ちょっと、撮って貰えませんか?」
私も、何回か頼まれた。





桂浜

「おらんくの池にゃ、潮噴くさかなが泳ぎ寄る〜」





高校生が渚で水に戯れていた

私「何処の高校?」
高校生「エンゲイ!」
私「?・・・・・、エンゲイって?」
高校生「ハルノ!」
私「?・・・・・、ハルノって?」
高校生「・・・・・・・・(驚)、ハルノエンゲイです」
私「・・・・・・・・」
私は結局、理解不能のまま。


車に戻って地図を見た。
桂浜は高知市、西隣が春野町、エンゲイは園芸。
高知県春野園芸高等学校のことだったんだ。
隣町の高校生が野外教室として遠足に来ていたんだ。

この地は暖かく、促成栽培の園芸が盛んなんだ。専門の高校まである。
そう言えば、一昨年だったか「高知園芸野菜」のトラックが高速道路で
大事故を起こし、幸せな一家の乗った自家用車を押しつぶした忌まわしい
ことがあった。この高校生には悪いが、そのトラックの名前「高知園芸野菜」を
思い出した。高知の園芸農業が盛んなことを間接的に有名にした
忌まわしい事件事故だった。












第三十三番札所 雪蹊寺(高知県吾川郡春野町)







びんづる様

びんずるさんの台座に「摂津国西宮町遊郭中」と書かれている。
現在の西宮市は兵庫県、摂津は大阪のことだから、昔の行政区分は
かなり今とは違っていたんだ。遊郭が堂々とこうした表に出ていた時代が
あったことを示している。四国八十八ヵ所には全国の人が巡って来るが
やはり関西の人が多いようだ。
それにしても、びんずるさんには自分の不自由なところと同じところを
撫でることで治るとされているが、これが、かえって伝染を広げることにも
なる可能性があるように思える。SARSのことを考えたら
そんな心配がふと脳裏を過ぎった。







四万十川(高知県中村市にて)

日本で唯ひとつのダムのない自然の大河。高知市から足摺岬に向かう時、
かなり高い峠を越えて高岡郡窪川町へ入ると細い清流の四万十川の出合う。
国道56号線は、また山を越えて海辺の佐賀町を経て中村市へ至る。
四万十川は窪川町から中村市に至る間、延々と北上して流れて中村市までには
いろんな支流を集めて大きくなり、川幅1kmもある大河になっている。



    

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