山頭火・一草庵(愛媛県松山市)
(2003年4月30日撮影)

自由律俳人・種田山頭火が放浪の果てに辿り着いた「落ちついて死ねそうな」場所
だった庵。松山は今も日本の俳諧をリードする場所だ。正岡子規を始めとする有名な
俳諧人は山ほどいる。そして、彼らの正規な俳諧は隆盛を極めている。松山と言えば俳句
と誰しもが思いつくほどであり、子規記念博物館など大きな観光施設も数え切れないほどがある。

市内の護国神社脇の御幸寺の下に二部屋の一軒家が一草庵。普通の民家の細い垣根を
回ってやっと見つかるような場所。低い柿木と庭草が覆い茂り、唯の小さな家でしかない。
松山市がようやく手入れをしているようだが、大きな子規記念博物館や俳句会館に比べれば、
なんと見放された存在かを今現在になってもわかるような気がした。しかし、それがまた山頭火
らしくて良いのかもしれない。子規記念博物館(確か4階建て)のなかで山頭火も出ていたが
小さな写真一枚だけ。山頭火は、やはり山口県防府市へ行かねばならないのかな。

ついの住処(すみか)となった一草庵です。



御幸寺山入り口の脇に案内碑がある





































入り口の民家の自転車が一草庵への狭い通路を
更に狭くしている。

でも、「山頭火さんは、落ちついて逝きましたのんた」




    

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