吉野の桜(2003年4月4日撮影)
(奈良県吉野郡吉野町)

吉野は後醍醐天皇が足利氏との戦争に負けて、立て籠もったところで
楠木正行(くすのきまさつら)に篤く迎えられたところ。桜の名所として
有名で、日本三大桜の名所となっている。吉野山一帯が桜で覆われている。
山の高度に伴って、下千本、中千本、上千本そして奥千本とに別れ
山の下から、上、奥に向かって、四月の初めから五月にかけて一ヶ月
の間、桜が楽しめる。下千本はよく咲いていたが、中千本はまばら、
上千本と奥千本は全くのつぼみ状態だった。



吉野の桜で一番多いのは山桜。











中千本にある、如意輪寺にて





水仙が出番とばかりに咲いていた





多宝塔





奥千本の西行庵への道のお地蔵さん





西行庵
西行は、元は京都の北面の武士だった。
世俗を嫌って出家し、放浪の歌人として全国を旅する。
西行の詠んだ花と月は、以後の日本の歌の礎となり、芭蕉などの流浪の歌人の世界を築いた。





大木の幹にも厚い苔が生している。





鬱蒼とした奥千本の森を歩いていると、倒れて朽ちた木に苔が見事に生えている。
自然の輪廻を見る。





中千本の猿引坂
記念写真と撮る親娘





中千本には宿坊が立ち並ぶ。枝垂れが迎える。




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