05又兵衛桜(2005年4月17日(日)撮影)
(奈良県宇陀郡大宇陀町)

剣豪・後藤又兵衛は豊臣方に組し夏の陣・冬の陣とも戦うが惜しくも敗れる。
逃れてこの宇陀里へ一族と共に辿り着く。一族の保護の下に大事にされてきた
この桜、今もその勇姿を偲ばせる。訪れたときは、桜も終わり頃、花もかなり
落ちてはいたが、ライトアップに映し出される姿は、悲しみの豊臣勢の幽玄さを
感じさせるものがあった。そよ風にたなびく枝垂れの様は、夕闇に舞う
姫君の悲しい姿をも思わせるようだ。





この谷には又兵衛桜が一本あるのみ。まわりに他の桜が無いだけに、この桜が目立つ。
最近に周りの桃の花類が添えられたようだ。




積まれている石垣が古くて、木に馴染んでいる。

昔、真夜中のテレビで、音楽や何の説明も添えられず、この木だけを映している放映があった。
風に吹かれて散る花の美しさを、画面の移動や、ズームがなく、ただ30分間、
同じ位置から映しているものだった。どんなストーリーのある番組よりも感動を
受けた覚えがあります。この桜は、一度じっくり眺めていたいと思ってました。


























































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